ミネラルの話

2004年7月22日

暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
こんな暑い日は水分を十分にとって、熱中症などにならないよう十分にご注意ください。

さて、前回、ミネラルが水に含まれる「不純物」であるというお話をしました。
今回は水の味を決めるミネラルについてお話しようと思います。

ミネラルというのは水に含まれるカルシウムやマグネシウムのこと。ミネラルの濃度によって水の味が決まってきます。

みなさんは「水が硬い」とか「水が柔らかい」という言葉を耳にされたことがあるかと思います。実はこうした「硬い」とか「柔らかい」といった味の違いを生み出すのが水に含まれるミネラルの量なのです。

水に含まれるミネラルの量が多い水を「硬い水(硬水)」、少ない水を「柔らかい水(軟水)」と表現します。

日本の水のほとんどは軟水で、ヨーロッパなど外国の水の多くは硬水だと言われています。なんとなくミネラルの多い水のほうが“高級”なイメージを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、使い方を間違えればせっかくの特徴を台無しにしてしまうので注意しましょう!

●軟水
味が柔らかくまろやかな「軟水」は炊飯や日本の料理全般に向いていて、緑茶や紅茶などの風味を大切にする飲み物にも向いています。
ウイスキー、日本酒、焼酎などにあわせるのにも、マイルドな日本の軟水が向いていると言われています。

●硬水
ミネラルの多い硬水はパスタにコシを与えるなど、西洋料理に向いていると言われています。コーヒーの苦味を引き立てたい場合なども硬水を使うと良いそうです。
運動後や妊娠中のミネラル補給に向いているのも硬水。また、新陳代謝が良くなるなることからダイエットに向いています。


ちなみにスーパーやコンビニで売られている「ミネラルウォーター」は、ミネラルを多く含んだ「硬水」のようなイメージを持ってしまいそうですが、実は商品によって味も硬度も(値段も?)さまざま。成分表をよく読み、用途に応じた商品選びが大切になります。

日ごろ漠然と飲んでいる水も、その成分によって味や使い道がずいぶん変わってきます。水との上手な付き合い方を覚えて、この暑い夏を乗り切りましょう!

水のマメ知識一覧へ