2006年8月16日
長い長い梅雨がやっと明けましたね。
そしてやってきたのは、暑い暑い真夏の日々。
こう暑いと、クールビズのご時世とはいえ汗がひっきりなしに出てきます。「よーし、生ビールで水分補給だ!」とビアホールへと足が向くのも道理です(笑)。
しかし、「水分補給のためにビールを飲む」というのは、実は間違いなのです。
「ビール=水分補給」にはならない?
冷えたビールやチューハイを飲むと、のどの渇きは癒されますが、アルコールが持つ利尿作用で尿の量が増えます。汗をかいた後にビールを飲んで水分補給をしたつもりでも、その大半はトイレに流れてしまうのです。
さらに、ビールにはカリウムが多く含まれています。このカリウムにも利尿作用があるので、摂取した水分の量よりも尿として体外へ排出される量が多くなってしまうこともあります。ただでさえ、汗をかいて脱水状態なのに、それに拍車をかけてしまいます。
真夏のスポーツでは、こまめに水分補給を
より大量に汗をかくシチュエーションといえば、夏のスポーツ。汗を流すのは気持ちがいいですが、そのときに一番注意しなければならないのは、一般的に熱中症と呼ばれる、体温調節機能の障害です。
真夏の炎天下では、普通に歩いているだけでも、1時間にコップ約2杯分=400ccの汗をかくと言われています。サッカーやフットサルのような動きの激しいスポーツでは、さらに多くの汗が流れます。
体内の水分量は、体重の約3分の1です。このうちどのくらいを失うと、どのような症状がでるのでしょう?
<体内水分量の減少と症状>