2009年12月28日
京都市の水道水のほとんどは、琵琶湖疏水が運んできた水から造られます。
疎水(そすい)とは灌漑(かんがい)・給水・発電などのため、土地を切り開いてつくられた水路のことです。
その疎水を運んでいる水道橋のことを水路閣といいます。
水路閣は京都南禅寺にあります。
水路閣はなぜ造られたかご存知ですか?
明治時代、京都市民は東京遷都(せんと)に直面し京都の地位低下を怖れていました。
京都市機能の再生を願って施工された計画の一部が水路閣なのです。
その計画は、運輸・灌漑・動力源確保・飲料水確保と多目的なものになりました。
また、水力発電も盛り込むこととなり
日本初の路面電車の開業など、京都復興に大きな役割を果たしました
写真は弊社スタッフが旅行の時に撮ったものです。とても綺麗なところですよね。
水路閣は、2基の橋台13基の橋脚が大小の連続アーチを形成し水路を毎秒2トンの水が流れています。
疏水沿線には社寺が多く景観に配慮して造られています。
今でも市民の水源や水力発電として利用され水路沿いは憩いの場として親しまれています。
路面電車の鉄道跡も残されています。
京都紅葉の季節は終わってしまいましたが明治時代の難事業の様子を観光訪問してみてはいかがでしょうか。
次回も水の歴史や不思議について調べてみたいと思います。