霜柱

2011年1月31日

子どもの頃、冬の晴れた朝は霜柱の上をサクサクと歩くのが楽しみだったという方も多いのではないでしょうか。
今回は霜柱についてお話しようと思います。

霜柱は地表の温度が0℃以下、地中の温度が0℃以上のときにできます。
まず表面の土が凍り、凍っていない地中の水分が毛細管現象によって徐々に吸い上げられ、冷えた地表で凍ることの繰り返しで、霜柱は成長していきます。
土のあるところならどこでも霜柱が立つかというとそうではありません。適度な水分を含み、あまり踏み固められていないところによく立ちます。
関東地方の関東ローム層は土の粒子が霜柱を起こすのにちょうど良い大きさだそうです。

ちなみに、秋に花が咲くシソ科の植物に「シモバシラ」という名前の植物があります。
冬の間、地表に出ている茎は枯れてしまいますが、根は生きていて茎に水を送り続けていて、気温が氷点下まで冷え込むと茎から染み出た水が氷の柱を作ります。
このことから「シモバシラ」という名になったそうです。

真冬しか見られない霜柱とシモバシラの氷の結晶。
寒い朝に少し早起きして探してみるのも良いですね。

次回も色々な水に関わるお話を調べてみようと思います。

水のマメ知識一覧へ