水の富栄養化とその問題

2011年12月13日

河川や湖などの水中には様々な栄養分が溶け込んでいます。それによってプランクトンが繁殖し、水中にいる魚や虫などのエサとなります。しかし、水中の栄養分がなくなれば生物はすめませんが、逆に増え過ぎるとプランクトンも増え水中の酸素が不足していき生物はすみにくくなります。
さらにアオコの発生やヘドロの堆積により魚介類もすめなくなるのです。

こうした状況が富栄養化といわれるものです。

富栄養化は水中のリンや窒素といった栄養塩類濃度の上昇にあり、それらが流入してくる原因として下水、工業排水、動植物の腐敗物質、化学肥料や農薬など多岐にわたります。

このような水が地表や地下を通って河川に流れ、湾や湖でリンや窒素が蓄積されることで、富栄養化が進行します。富栄養化が進んだ地域では漁獲量の減少などの被害が発生しています。

このように湾や湖の水質浄化にはリンや窒素の除去が重要な課題となっています。

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