水難事故に注意!

2014年7月3日

木々もすっかり芽吹き、新緑の葉が茂る季節となりました。これからますます気温が上昇し、水遊びには最高の季節に突入します。
さて今回は、その水遊びの「水」で悲しい事故が起きないように、事前に知っておくと便利な情報をお伝えしようと思います。

川や海の中を歩いていて、急に深くなったり、意外に流れが速かったりして、戸惑った経験のある人は少なくないと思います。
これは水深の急激な変化、深さや流速の変化が原因で、体のバランスを崩すような力が働く為です。
水の力は、水深で決まる「水圧」と、流速と水深に関係する「流体力」があります。
水深が2倍になると「水圧」は4倍に、流速が2倍になると「流体力」は4倍になります。

流体力から引き起こされる水難事故の代表的なものに、「離岸流」が挙げられます。
離岸流とは、波打ち際で砕けた波が、すさまじい勢いで沖へ引き返す帯状の流れのことです。普通の波が沖から岸へ打ち寄せるのに対して、離岸流は岸から沖へと流れます。
離岸流に乗ってしまった人は、沖に流されていく事に驚いて、慌てて岸に向かって泳ごうとしがちです。
但し、離岸流は秒速1メートル前後ととても早く、通常では流れに逆らって泳ぐことは不可能です。
では、その脱出方法はというと、とてもシンプルで、流れに逆らわず岸と平行に泳ぐことです。
離岸流の幅は、20~30メートルなので平行に泳げば抜け出せます。



離岸流の見分け方としては、ゴミ等が溜まって浮いていたり、その沖に砂の山が出来ているところが要注意です。

皆様もこれらの事に注意して、夏の水遊びを楽しみましょう。

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