世界最大級の地下放水路

2014年10月31日

近年、台風に加え都市型集中豪雨等の突然の大雨が目立っていますね。
大雨で川が氾濫したというニュースも耳にします。
川の氾濫対策として私たち人間が行っている物の一つに、「地下放水路」というものがあります。

地下放水路とは、川から溢れた水を一度流下し、他の大きな河川や海へと放流する地下トンネルのことを指し、埼玉県春日部市には地下約50メートル、長さ6.3kmに渡る「首都圏外郭放水路」という世界最大級の地下放水路があります。

大雨が降り各河川の水位が上がると、設置された水路を通り、地下放水路へと流れていきます。
流れ込んだ水は巨大な立杭と全長6.3kmのトンネルを通って調整水槽に行き、そこで水流の勢いを弱めてからポンプで江戸川へと流されます。
このポンプは最大で1秒で25mプールを満タンにできる能力だそうです。


地下放水路自体は全国各地にありますが、春日部市の首都圏外郭放水路では併設されている龍Q館という施設で、希望者に対し施設見学会を行っています。(要事前予約)

地下神殿調圧水槽写真 地下神殿調圧水槽写真 地下神殿調圧水槽写真 地下神殿コントロール室写真
地下の巨大な空間に太い柱が並ぶ様子から「地下神殿」とも称され、ロケ地への使用や、見学に訪れる人も多い人気スポットです。
ちなみに龍Q館という施設名は、春日部市に伝わる「火伏せの龍」(龍が町民を災害から守ってくれる)という伝説と「AQUA(水)」から来ているそうで、地下放水路も龍の形に似ているんだとか。

この柱が立ち並ぶ場所は地下放水路の中の「調圧水槽」という場所になります。
この柱、1本500トンもあり、この調圧水槽にはそれが59本も建てられています。調圧水槽に大量の水が取り込まれると水の浮力により水槽自体が浮上してしまう恐れがあり、この柱はそれを防ぐ役割も担っています。
日々生活する上で避けられない大雨という自然災害への対応がどのようにされているのか、興味のある方は見学に出向き実際に見てみてはいかがでしょうか。
調圧水槽を見る為には階段を116段程降りる必要があり、帰りもエレベーターは無いので階段を上る必要がありますのでご注意ください!

>>首都圏外郭放水路(外部リンク)

それではまた。

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