受水槽には電極棒という設備が設置されていることが多くあります。
電極棒は受水槽天井部に吊るされている複数本の金属製の棒を指し、その役割は大きく分けて2つあります。
電極棒は主に5本、4本、3本のものがあり、比較的4本のものが多く使われていています。これを4極式と呼びます。
本数による違いは、「検出する水位の種類」=「制御の数」です。
どのように検出するかというと、電極棒という名の通り「電気」を利用します。
長さの違う棒がそれぞれ水に浸かり通電することで水位を認識し、水位ごとに異なる警報(信号)を発報します。
それぞれの警報は以下の通り
◆ アース(コモン)
すべての信号を統括する役割があります。電極棒の中で一番長いです。
◆ 減水(渇水)
槽内の水位が著しく低下している事を知らせる警報を発報します。
◆ 復帰
減水が発報されたあと、水位が十分に上がった事を検出し警報を停止します。
◆ 満水
槽内の水位が著しく上昇している事を知らせる警報を発報します。
ボールタップによる止水制御が効かない場合に備え、
ボールタップ制御の停止水位より上に設置します。
上図のように、水位により異なる警報を発報します。
警報装置としての他、ポンプ制御の役割を持つ電極棒もあります。
高置水槽のある物件では揚水ポンプが設置されていて、受水槽の水を高置水槽へ送っています。
もし受水槽内に水が少ない時に揚水ポンプが起動すると空転の原因となり、故障する恐れがあります。
空転防止の為に電極棒から揚水ポンプに停止信号を送ることができます。
電極棒は受水槽の水位異常を知らせてくれる大事な設備です。
電極棒の電気信号は制御盤に送られ、管理者は制御盤で警報を確認することができます。
しかし経年劣化や電極座カバー紛失による雨水侵入等が原因で腐食し、電極棒が正常に機能しないことがあります。
その結果、異常の発生に気付くのが遅れてしまい大きなトラブルに繋がる恐れがあります。
このようなケースは決して稀ではありません。
受水槽の清掃時に発見した場合は出来る限りの応急処置を行い、速やかな修繕提案をさせていただきます。
上述の通り電極棒が腐食劣化してしまうと水位異常を検出できず、大きなトラブルへと繋がる原因になります。
トラブル防止の為には定期的な点検が必要です。
弊社では受水槽の清掃時に電極棒を含めた周辺設備の点検を実施し、必要に応じて修繕のご提案をしております。
電極棒を含めた受水槽設備の定期メンテナンスは弊社にお任せください。
さいたま市、川口市、千葉市、東京都をはじめとした首都圏全域で受水槽の電極棒交換に対応しております。
見積のご依頼やご不明点はお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの場合は、お電話( 048-458-0928 )でも承っております。
※弊社は施工業者の為、電極棒本体の仕様に関するお問い合わせはメーカー様へお願いします。