旧日立航空機株式会社変電所で昔の点検道具に触れる!

2022年1月

あけましておめでとうございます!エフくんです!
本年も宜しくお願いいたします。
しばらく外出を控えていたけど、感染症対策をしっかりして
出かけてきました!

ずいぶんご無沙汰だね!

更新していない間も過去のブログを
見てくださっている方がいて嬉しかったよ!

本当にありがたい事じゃ!

久しぶりのスポット巡りはどこに行ってきたの?

東京都東大和市にある
「旧日立航空機株式会社変電所」に
お邪魔してきたよ。

ここは太平洋戦争中に銃撃を受けた建物で、
敷地内の多くが当時のまま保存されている貴重な場所なんだ。
「西の原爆ドーム、東の変電所」とも言われているよ。
昭和13年に建てられて、設備を更新しながら平成5年まで
変電所として使われていた場所だよ。

周りは公園?

そうだよ。
当時工場だったところが今は東大和南公園になっていて、
その一角に変電所があるんだって。
さっそく行ったら入口の横に給水塔の一部がモニュメントとして
残されていたよ。




元々は高さ25メートルの給水塔で、工場内のほぼすべての水を
まかなっていたんだって。銃撃を受けて損傷したあとも機能していたんだけど、
老朽化の他、工場の移転が主な理由で平成13年に取り壊されたんだ。

戦争の悲惨さを示す貴重な資料として今の形で
保存されているんじゃな。

そうだね。
工場に必要な水の確保のために、150メートルもの深井戸を
掘って、やっとの思いで水脈を掘り当てたんだって。
工場にとって給水塔はとても重要なものだったから、
元々は写真の場所にあったわけではないけど、
一部を切り取って今の場所に残しているそうだよ。

変電所の中にはどんなものが展示されてるの?

元々は変電所だったから、当時の配電盤や絶縁抵抗測定器が
展示されてるよ。その配電盤や建物内の壁にも銃痕があって、
当時の方がどれだけ怖かったかと思うと、考えさせられるものがあったよ。





外壁や窓を貫通してさらに配電盤も貫通するなんて
本当に恐ろしいね。

写真にある洗面台は昭和7年から昭和36年までに製造された
現在のTOTO製なんだけど、説明書きによると戦時中はロゴマークに
株式会社を表す「Co., Ltd.」が使えなかったからアルファベットで
「KAISHA」と表記していたそうだよ。

「敵性語の排斥」というやつじゃな。
他にも工具のドライバーを「柄付き螺回し」、
ステンレスを「不錆鋼」と言い換えたりしていたんじゃ。

私たち「FCサービス」はどんな風になるのかな?
「エフシー提供」?「エフシー勤務」?
なんだかおかしいね 笑

一番下の赤い矢印が写っている写真は
蓄電池室の壁なんだけど、外からの銃撃で
厚さ197mmの壁が貫通してしまっているんだ。

他にも色々展示されていて、
上からスケジュール表、立ち入り禁止看板、
絶縁抵抗測定器だよ。

今では予定表はネットやアプリを使っているところが多いだけに、
歴史を感じるね。

絶縁抵抗測定器は僕たちの業務でも使ってるから
馴染みがある言葉なだけに、最初見た時はまさか
この木箱が絶縁抵抗測定器だとは思わなかったよ…。

これが僕たちが使っている今の測定器だよ。

比べてみると昔の測定器は重量感がすごいね。

今の絶縁抵抗測定器は内臓されているバッテリーから発電しているのに対し、
当時の測定器は発電機が内臓されていて、その発電機を動かして電気を発生
させていたらしいのぉ。

そうそう。
電池がなくても測定できる利点はあるけど、
重量があるから当時の測定作業は大変だったんだって!

メーカーさんの努力で、こうしたツールも進化しているということじゃな。

そうだね!
僕たちが日頃の業務を円滑に行えているのは、
ツールの進化のおかげもあるもんね。

それにしてもどれもキレイな状態で保存されているね。

それなのに見学は無料というから驚きだったよ。
受付のところに任意で維持管理用のお金を入れるところがあったから
少しばかり協力させてもらったけど、こうした場所を残してくださるのは
本当にありがたいことだね。

写真では紹介しきれないけど、こちらでは当時を体験した方が
体験談を語る映像の上映があったり、戦争当時の大変さを学べる
場所なので、近くに行った際は訪れてみてほしいな。
実際に目で見て学ぶことで、言葉や文字で得られる情報には
足りない物を補ってくれるよ。

戦争の恐ろしさと平和の大切さが伝わる素晴らしい場所じゃな。

そうだね。
戦争の資料以外にも、昔の作業に使っていたツールを見ることもできて、
日頃当たり前に使っていたツールのありがたみを感じる事ができたよ。
変電所を後にして、東大和市で美味しいお蕎麦を食べたり、
ご当地マンホールを見つけたりして、充実した1日を過ごせたよ!

今回の記事を作成するにあたり、東大和市立郷土博物館の方に
情報提供のご協力をいただきました。
お忙しい中ありがとうございました!
皆さまも体調には気を付けて、今年1年健康で過ごしていきましょう!

  • 情報提供:「東大和市立郷土博物館」様(外部リンク)
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