埼玉県吉見町にある珍百景「登れない階段」を見てきたよ。
登れない階段?
百聞は一見に如かず。
まずはこれを見てみて。
歩道橋の内側に階段が…!!
フェンスで塞がれてるし途切れてる…?
上から見てみても何も無かったよ。
ホントだ。いったい何なんだこれは…。
すごい気になったから調べてみたところ…なんと水に関係する設備だったんだ!
これが水に関係!?一見そうは見えないけど。
この階段の側面を見ると溝があることがわかるよ。(下図赤枠部)
ホントだ、歩道橋の壁側にも溝があるね。溝…何かをはめ込む…?
水をせき止めるための設備ってこと!?
その通り!
写真は歩道側だけど、車道側にも同じ溝があるよ。
吉見町役場の方にお話を聞いたところ、この階段の正式名称は無いけど役場では「切通(きりどおし)」っていう呼び名で浸透してるそうだよ。
切通っていうのは山などを部分的に開削して道を開く事のことだよね。この場所もそうってことか。
この階段はいつどんな経緯で設置されたの?
昭和45年頃に吉見町第2地区の方の生活道路をつくる上で、荒川氾濫時の水害対策として設置したそうだよ。
何かをはめ込んで水をせき止めるわけだよね?
そうだね。木の板を用意していたそうだよ。
用意して"いた"?今は違うってこと?
今はもう板は保管されていないんだって。
だからもう板がはめられている様子は見ることができないんだ。
あくまで当時の水害対策の一環だから、今は各所の技術が発達してこの設備は使われなくなったということだね。
もし今設置されるようなことがあればこんな感じになるのかな。
閉塞感がすごいね。
使われてないってことは当時の名残として残されているってことなんだね。
吉見町には他にもこの階段があるのかな?
いや、この1箇所だけだよ。ちなみにこの場所はさくら堤公園付近の歩道橋だよ!
アクセス:埼玉県比企郡吉見町荒子131 さくら堤公園橋
人が登らないようにフェンスにカギが掛かっていて、安全対策をした上で残されているみたい。
思わぬ物が水に関わる設備でびっくりしたよ。
1箇所しかないなら吉見町の人たちにとってはちょっとしたランドマークかもね。
毎年9月頃から台風シーズンだし水害対策を考えるいいきっかけになるね。
そうだね。河川の水害については自治体の方々が対策を進めてくださっているから、僕たちはマンションやビルの水害を一つでも多く防いでいきたいね。
それで言うと、やっぱりまず気にかけたいのは排水ポンプの状況かな?
排水ポンプに不具合があって動かないと、排水が追いつかなくて地上に水が溢れちゃうかもしれないしね。それに地下の設備の浸水被害も心配だよ。ここ数年は毎年豪雨による水害がニュースになってる印象があるし。
排水ポンプが設置されているのは当然のこと、きちんと機能するか点検している事が大事だね。
地下駐車場の水没も怖いし、排水ポンプの状況が不安な方は今のうちに私たちに相談してほしいね。
だね。管理物件の排水設備のご相談はお気軽にお寄せください!
今回みたいに、一見そうは見えない物が実は水に係る設備だったっていうのは他にもあるのかもしれないね。今後はより一層いろんな物に興味関心を持っていこうと思った!
せっかくだから排水ポンプの機能を説明しているページも見てみてください。
『排水ポンプとは』
それではまた来月!