先日、埼玉県さいたま市緑区にある見沼通船堀を見に行ってきたよ。
緑区と言えば私たちの拠点があるところだね!どんな場所なの?
1731年に作られた国内最古とされている閘門(コウモン)式運河だよ。
江戸時代の土木技術を知ることができる資料として、国の史跡にも登録されているよ。
同じ閘門式運河で有名なパナマ運河よりも183年も前に作られたんだよ。
それはすごいね!
いったいどういう経緯で作られたの?
「見沼代用水」と「芝川」を船で渡る為じゃ。
見沼通船堀の開通によって、見沼の田んぼで作ったお米を江戸に送れるようになったんじゃ。
第1の関?第2の関?
川が通ってるならそのまま渡れそうだけど、この関は一体何なの?
見沼代用水と芝川には3メートルの高低差があって、そのまま渡ることができなかったんだ。
そこで、東西にそれぞれ2箇所の「閘門」(関)を設けて渡れるようにしてたんだって。
見沼通船堀東側の端っこはこんな感じで、散歩道の入口になっているよ。
東縁の距離はそんなに長くなくて、5分程歩いているうちに第1の関も第2の関も見る事ができるよ。
綺麗な状態だね!
人の手で整備されている様子だったよ。
正面から見るとこんな感じ!
見たところ装置も何も無さそうだけど、この閘門でどうやって水位の高低差を調整するんだろう?
閘門に水をせき止める為の板を積み重ねる事で、上流側の水位を上げていたんじゃ。
【動くイラストによる簡易イメージ】
なるほど。
その都度、人の手で水位を変えていたのか。
これを2ヶ所の閘門で繰り返すことで、高低差をクリアしていたんだね。
綱で引くときは近所の方々の助けが必要だったそうで、地域全体で舟運に協力していたみたいだよ。
さいたま市主催の「閘門開閉実演」動画を併せて見るととてもわかりやすいよ。
掲載許可をいただいたので見てみてね。
西縁は令和5年1月まで整備工事をしている最中だった。
完工が楽しみ!
見沼通船堀だけでも歴史ある貴重な資料だけど、繋がっている見沼代用水も「世界かんがい施設遺産」に登録されているんだ。
かんがい??
かんがい(灌漑)は、河川等から田んぼや畑用に人工的に水を運ぶことを言うんじゃ。
世界かんがい施設遺産は、かんがいの歴史の理解促進と施設の適切な保全に役立てる為に、国際かんがい排水委員会が認定する制度じゃ。
埼玉県内で初めて登録されたのがこの見沼代用水なんじゃ。
さいたま市緑区にそんな貴重なものが隣接して存在していたとは…。
見沼代用水東縁にある斜面林は(公財)さいたま緑のトラスト協会によってトラスト保全地に登録されていて、今でも景観が保たれているんじゃ。
首都圏なのに自然の景観が残されているのはその為じゃ。
僕たちの会社のすぐ近くにこのような歴史ある施設があるのはびっくりだった。
今年1年このブログ読んでくれてありがとうございました!
来年も、水に係る有名な観光地からローカルスポットまで幅広く紹介していきたいと思います。
それではまた来年お会いしましょう!