2023年8月
今月は東京都北区にある「旧岩淵水門」を見てきたよ。
【名称】旧岩淵水門
【住所】東京都北区志茂5丁目41
【竣工】1924年10月
【最寄駅】南北線赤羽岩淵駅から徒歩でおよそ15分
【駐車場】バーベキュー場共用の駐車場あり(1回500円)
旧岩淵水門は既に役目を終えているけど、「赤水門」と呼ばれ今でも地域に親しまれているんだ。
すごい目立つね!
色もそうだけど、幅が約9メートルの水門が5つも連なっている大型構造物だからね。
下流にある現行の岩淵水門はこちら。
こっちは青いから「青水門」と呼ばれているそうだよ。
岩淵水門はどんな働きをするのか調べたかい?
岩淵水門が稼働する事で隅田川の氾濫を防ぐ事ができるよ!
荒川と隅田川の分流地点に建てられて以降、赤水門と青水門合わせておよそ100年以上東京を守り続けているんだ。
直近だと令和元年の台風の時に12年ぶりに閉鎖して隅田川の氾濫を防止したと記録されているよ。
旧岩淵水門は橋にもなっていて、間近で見る事ができた!
こんなに近くで見れるんだね!
橋を渡ると休憩できるような広場とオブジェがあるよ。
この日は暑かったので見るだけにしたけど、河川敷だし涼しい日は気持ちいいだろうな。
たしかに涼しい日は散歩にちょうどよさそう!
ところで、こんなに広く水量の多い荒川の水をいったいどうやって堰き止めているの?
「水密ゴム」というゴムが止水の役割を果たしているのじゃ。
門に付いている水密ゴムに水圧が掛かり、柱に押し付けられる事で止水効果を発揮するんじゃ。
なるほど!水の力を利用して止水しているんだね。
ゴムと言えば蛇口の部品の接続部にもパッキンとして使われているよね?考えてみると水を扱う上でゴムの使用は不可欠だね。
そうじゃの。
パッキンで使われているようなゴムは弾力性があり、水門に使われている水密ゴムは厚みもあって固く、場所によって形状を変えて私たちの水の使用を支えてくれているね。
青水門の方は川床から約40mも下に支持が打たれていて、水門は1枚214トンもあるそうだよ。
当時それを安全に施工してくださった方々の働きにも感謝だね。
確かに、"素材の開発"と"施工の技術"どちらも大切じゃな。
ところで、赤水門は近代化産業遺産や北区景観百選に認定されているようじゃな。
さらに「北区花火大会」ではこの赤水門の後方で花火が上がるらしく見応えがありそうだよ。
多くの人が花火と赤水門のコラボを楽しんでいるわけで、まさに地域のシンボルとも言える構造物だね。
今年の花火大会は9月30日(土) に開催予定だよ。
そして今回見てきた旧岩淵水門のすぐ近くには「荒川知水資料館 amoa」という資料館があって、なんと荒川流域の歴史や水門の働きを無料で学ぶことができるんだ。
それはぜひ行ってみたいね!
帰ってから自分でも水門について調べてみたところ、2020年に岩手県で日本初の"下から上に上がるタイプ"が誕生していたよ。
今回岩淵水門を通じて色々と勉強した結果、水と共に暮らしていく為の「より良い物を追求する姿勢」を感じ取ることができた!
そうだね!
今はもう役目を終えている旧岩淵水門も、元々はそういった姿勢が生んだ物だもんね。
さて、まだまだ暑い日が続きますので皆さま熱中症にはくれぐれもご注意ください。
それではまた来月お会いしましょう!