 
      2023年9月
 
      
千葉県松戸市上本郷にある「カンスケ井戸」を紹介するよ。

【名称】カンスケ井戸
            【住所】 千葉県松戸市上本郷2378
            【最寄駅】常磐線北松戸駅から徒歩でおよそ10分
            【付近の駐車場】PEN松戸市上本郷パーキング(500円/24時間まで) 

カンスケ井戸は住宅地にポツンと存在する湧水地だよ。
            かつては地域の人々の生活用水を支えていた場所だよ。
 
      
      
住宅地に鯉が!

珍しい光景だよね!
			  この湧水地は川と独立しているし、鯉の中には鑑賞用の錦鯉がいたから、おそらく意図的に放流されたものだろうね。
            立て看板こそあるけれど、知らずに歩いていたら驚く人が多いんじゃないかな?
 
        
湧水池には虫や水草除去の為に鯉を放す事があるから、それ自体は珍しくはないけど、住宅地というのが目を引くよね。

水面に周りの竹垣が反射していて、金色の池かのように神々しく感じられたよ。
            鯉もいて、ベンチも用意されていて、まさに癒しスポットだった! 
 
      
湧水地として人々の暮らしを支えていたのはいつ頃からいつ頃までなの?

文献で確認したわけではないけど、灌漑施設や水道の無かった時代に支えていたと思われるよ!

立て看板の説明では、
            『湧水は飲み水や農業用水として人々の暮らしを支え親しまれていた』
            『路地先の石段も井戸坂と呼ばれ、水桶を背負って苦労して丘の上まで運んでいた』
            『現在は身近な自然とのふれあいの場として公開している』
            といった旨が紹介されているよ。

水が必要になる度に石段を登って運んでいたなんて、昔の人は苦労したんだね。

石段はまだ残っていて、段数を数えながら登ってみた結果、84段だった!
            当時の石段がそのまま残っているわけではないと思うけど、それくらいの高低差を上り下りしていたんだなぁと感じる事ができたよ。
 
      
一般的な戸建て物件の1階から2階までの段数が13~15段だから、単純に階段の段数だけで考えた場合、84段だと5~6階まで上がる段数にあたるね。

今の時代は高層マンションでも家で水が使えて当たり前だから、昔と今で水道技術がどれだけ発展したかがわかるね。
            同時に、私たちの仕事がその当たり前に貢献していると思うとちょっと誇らしい!

僕も実際に石段を上ってみて、「家の中で水を使える」っていう当たり前がどれだけ人々の暮らしを豊かにしているか改めて実感できたよ。

古きを知り、今の当たり前に改めて感謝する事ができたわけじゃな。

そうだね!たまたまそんな個人的な実感も得られて満足な1日だった!
松戸市がこうして水の歴史を保存してくださっている事に感謝だね。
今回調べるにあたって松戸市観光協会様と松戸市立博物館様にお話を伺ったんだけど、詳しい情報は無いとの事。
わからない分思慮を巡らせる事もできるから、それはそれで楽しい!
取材にご協力いただきありがとうございました!
それではまた来月お会いしましょう!