この度の令和6年能登半島地震で犠牲となられた方々にお悔みを申し上げると共に、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
皆さまの一日も早いご回復と被災地の復興をお祈り申し上げます。
これまで水に係る場所を紹介してきたこのブログですが、今年からは「空気」に関するお話も紹介していきたいと思います!
おかげさまでエアコン取付工事のご依頼が好評だもんね!
ありがたいことにそうなんだよね。
見ての通り僕は「水のキャラクター」だから、空気に関してはまだまだ勉強中。
それでもこれからは空調設備に携わる会社の一員として、読んでくださる皆さまと一緒に学んでいきたいと思います!
私も一緒に勉強しよう!
これまで各地の水を写真で紹介してきたけど、空気は水と違って無色透明だから伝えるのが難しそうだね。
そうだね。水のように写真で表現する事は難しい…。
なのでこのブログでは大気中の粒子状物質濃度(PM2.5、PM10)の測定結果等で"空気の質"を表現できればと思っているよ!
そのピーエム…ってよく耳にするけど、実は何なのかよくわかってないんだよね。
そうだ、教えて!ミー博士!
名称 | PM2.5 | PM10 |
概要 | 大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、2.5µm以下の物 | 大気中に浮遊する粒子状の物質のうち、10µm以下の物 |
原因 | 焼却炉等のばい煙、車の排気ガス、たばこの煙等 |
花粉、カビ、胞子等 |
影響 | 呼吸器疾患及び循環器疾患及び肺がんの増悪因子 | 鼻腔・口腔器・呼吸器疾患の恐れ |
"PM"とは粒子状物質を意味する"particulate matter"からきている言葉じゃ。
粒子なのでPM2.5やPM10は気体ではないぞ。
ふむふむ。
原因や影響はわかったけど、μmって大きさがよくわからないな。
μmはマイクロメートルと読むよ。
1μmは1mmの千分の1の大きさじゃ。
つまり1μmは0.001mm…
うーん、まだピンとこないな。
例えば髪の毛1本の太さと比べてどれくらい小さいんだろう?
じゃあまずは髪の毛の太さを測ってみよう。
スタッフの髪の毛をマイクロメーターで測ってみると…
髪の毛の太さは「0.09mm」か、それに対して1μmは「0.001mm」
…なるほど、1μmがどれだけ小さいのかイメージできた!
それなら知らない間に体内に入ってしまうというのも不思議じゃないな。
その目に見えない粒子状物質が僕たちが暮らす街中に一体どれほどあるのか、実際に測りに行ってきたよ。
まずはPM2.5の発生原因の一つである"排気ガス"が多そうな国道に架かる歩道橋で測定!
比較する為に、排気ガスが少なそうな秩父の高原でも測定してきた!
国道と高原のPM2.5,PM10測定結果比較表
場所 | 川口市内の国道 | 秩父高原牧場付近 |
PM2.5 | 21μg/㎥ | 4μg/㎥ |
PM10 | 22μg/㎥ | 4μg/㎥ |
おお!数値に開きが!
屋外だから数値は不安定だったけど、これらの数値が表示されている時間が一番多かったよ。
測定結果は風向きや風速、天候等様々な要因によって変動するからあくまでもおおよその目安として見てね!
ちなみにμg(マイクログラム)というのは「1gの100万分の1」を表す単位だよ。
4μgは0.000004g?ちょっと想像がつかないね笑
この結果は基準と照らし合わせるとどういうレベルなの?
環境省による”人の健康を保護する上で維持されることが望ましいPM2.5の基準”は
・1年平均値が15µg/㎥ 以下
・1日平均値が35µg/㎥以下
となっているよ。
なるほど。高原と比較すると国道の濃度は高いけどそれでも極端に高いわけではないんだね。
これは自動車メーカーが環境負荷を考えた改良を続けているおかげなのかな?
そうかもしれないね!
実際、PM2.5の年平均濃度は年々減少傾向にあるよ。
企業努力を無駄にしない為にも、僕が個人として綺麗な空気を保つ為にできる事ってあるのかな?
ではまず、大気汚染(PM2.5)の主な原因を掘り下げてみようか!
一見すると街で暮らす一人ひとりには関係が無いように思えるね。
ただ、①~③は現代人が生活していく上で欠かせないものじゃ。
それらの中で自分たちの努力で発生量を減らせるものがあるよ。
・ゴミを減らすと①のばい煙を減らせる
・「地産地消」に取り組めば③のトラックの長距離運送を減らす事にも繋がる。
・それと省エネに取り組む事で発電時に発生する汚染物質を減らす事ができるよ。
意外と身近な事で大気汚染防止に貢献できるんだね。
逆に言うと、何も気にしないで暮らしているとそれだけで大気の負荷を増やしてしまうかもしれないね。
今回は、
「大気汚染の原因」、
「原因に近い場所とそうでない場所の空気測定結果」、
「空気質は自分たち次第で良くも悪くもなってしまう」
という事がわかったね。
知る前よりも空気に興味が湧いてきたぞ!
来月以降のブログでは、
日本国内で空気が綺麗と言われている場所へ訪問して調査したり、
珍しいエアコン等の空調設備を探したりする他、
これまで通り水に係る場所の紹介も継続していくよ!
改めまして、今年も宜しくお願いします。
それではまた来月お会いしましょう!
>>参考:環境省掲載資料「PM2.5の健康影響と対策」
>>参考:環境省HPより「微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準について」