藤原式揚水機と黄金井戸【市原市・富津市】

2022年6月

先月に引き続き市原市の水の設備と、富津市の水にまつわる観光スポットを紹介するよ!まずは市原市の「藤原式揚水機」!
現役の設備ではないんだけど、明治時代に農民を干害から救った設備だよ。


ずいぶん大きいけど、現役じゃないってことは写ってるのはレプリカってこと?

うん!復元だね。でも実物大だから当時の大きさだよ。
水車大工の藤原治郎吉さんが作ったから藤原式揚水機や藤原式水車と呼ばれているんだ。

農民を干害から救ったっていうのはどういうこと?

当時は今のように揚水ポンプなんてなかったから、低地から高地に水を送る仕組みがなかったんだ。ということは高地の農民は水が足りなくて困っちゃうよね。それをなんとかするために作られたのがこの藤原式揚水機だよ。
水車が回るとカゴ付きのベルトが回って、水をすくいながら上に昇っていくんだ。


風車と同じように、電気を使わず自然の力だけで動くんだね。
実際に動いてるとこは見れないの?

午前と午後にそれぞれ1回ずつ稼働するよ!
行った日はたまたまメンテナンス中で見れなかった…動画撮りたかったな。
電気を使わないと言えば僕たちが点検している浄化槽の、昔の処理方式にあった「平面酸化床」も同じだね。

動いてるところが見れなくて残念。とても大きい揚水機だけど、一体どれくらいの高さまで水を運べるの?

この藤原式揚水機は当時の揚水車の中でも最大規模で、最大揚程20メートルだって。
明治中期には日本にも農業用ポンプが登場してたんだけど、地域の条件によっては導入できなかったりポンプ自体が高価だった事から、まだまだ藤原式揚水機のような伝統的な水車の技術改良が行われていたそうだよ。
でも今は1メートル足らずのポンプで同じ高さまで水を運べるんだから、技術の進歩はすごいよね。

そうだね、それも当時の人の「水をいつでも快適に使えるようにしたい!」っていう想いが継がれた結果だと思うと感慨深いよね。

僕たちは人々の想いが継がれて発展した設備をメンテナンスしているって思うと改めて気合が入るね!
藤原式揚水機を後にして、次は富津市の黄金井戸(コガネイド)に行ってきたよ。

黄金井戸?何が有名なの?

黄金に輝くヒカリモっていう藻の発生地として天然記念物に指定されているんだ。
祀られてる弁天様を金色の藻が囲っている様子が神秘的で、パワースポットとされているよ。
3~5月に輝いてる様子が見れるって聞いてたから4月下旬に行ってみたら…

か…輝いてないね

藤原式揚水機のメンテナンスといい、残念だよ本当に。
本来の光景は富津市観光協会さんのページを見て…。

私たちが「藻」って聞くと受水槽の中に生える嫌なものってイメージしちゃうけど、こうして人々を楽しませている藻もあるんだね。

たしかに。人を困らせる藻もあれば、楽しませる藻もあるってことだね。
困らせる方の藻に関してはこれから夏に入ると槽内の水温が上がるから、もし槽内照度率が高いと発生しやすくなっちゃうね。

槽内照度率は受水槽の外壁塗装が劣化していることで上がっちゃうから、不安な時は私たちに相談してほしいね!
塗装が劣化しているだけで、槽内の照度はこんなにも上がって藻が生えちゃうから。(下図)


そうだね!よくわからない時は受水槽本体の診断作業をすると安心だね。
先月に引き続き千葉県の水に係るスポットを紹介したけど、それぞれ維持管理されていたおかげで楽しむことができたよ。
それではまた来月お会いしましょう!

参考:明治における在来技術の発展に関する研究

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