2024年7月
こんにちは。
今月は埼玉県寄居町にある円筒分水工を紹介するよ。
【名称】寄居町用土の円筒分水工
【住所】埼玉県大里郡寄居町用土304
【最寄駅】八高線 用土駅より徒歩約18分
【竣工】1953年(昭和28年)
円筒分水工ってどんな設備だっけ?
水を各耕地へ一定の割合で分配する為の設備だよ。
円の中心から噴水のように湧き出る水が多方向に均等に流れていくんだ。
円筒分水槽や円筒分水庫とも言われている利水施設だよ。
円筒分水工ができる前農業用水が不足して困っていた地域では水争いが起きていて、この設備はそうした争いの解決に貢献している設備じゃな。
管理者の北武蔵用水土地改良区様によると通常時の通水時期は以下の通り
【期間】6月5日から10日間
【時間】朝5時~16時まで
※期間を過ぎても状況によっては通水する事もある
期間中に見に行ってきた時の動画がこちら。
なるほど、こんな風に流れているんだね!
見ていて涼むなぁ。
この円筒分水工から3方向に分水されるよ。
せっかくなので水源の円良田湖(つぶらたこ)も見に行ってきた!
ここは昭和30年に竣功した農業用水用の人造湖で釣り場として人気だよ。
春は桜を見に来る人も多いんだ。
道中の車道は狭いところもあるから少し注意が必要!
円筒分水とその水源を見て、寄居町用土地区の農業用水事情を学べたようじゃな。
ところで、円筒分水工というのは日本人が発明したものだって知ってた?
1914年に岐阜県で作られたものが世界初なんだよね!
『みんなが公平に使えるように』っていう考えがいいね。
その最初に作られた円筒分水工はもうなくなっていて、現存している中では宮城県の疣岩円形分水工が最古のものだよ。
あちこちにあるんだね!
円筒分水工は各地を周るマニアもいるほど人気の設備なんだよ。
そんな設備を埼玉県で見る事ができて勉強になったな。
以前吉川市の円筒分水工を見たけど、違った良さがあった。
またおもしろい設備があれば紹介したいと思います。
それではまた来月お会いしましょう!