2024年8月
天然炭酸水が出る大塩地区の歴史は前のページでわかったけど、天然炭酸水が一般的に知られるようになってからはどんな使われ方をしたんだい?
現在は井戸周辺が整備されて観光客誘致に一役買っているよ。
井戸に自分でやかんを垂らして水を汲む仕組みなんだけど、やりたかったな…。
あれ?汲まなかったの?
夏場に湧水量が少ない時は井戸からの汲み上げは休止になっている事があるんだ。
行った時がたまたまその時期だったよ…。
せっかくだからやかんで水を汲む仕草だけどんな感じか教えたくて撮ってきたよ。
なるほど、こういう感じなんだね。
それじゃあ、もしかしてせっかく行ったのに炭酸水は汲めなかったの?
僕も「まさか無駄足?」って焦ったけど、井戸のすぐそばにある湧き出し口から汲む事ができたよ!
井戸とは別に汲みやすい場所があるのはありがたいね。
ペットボトルに入れた様子はこちら!
拭いても拭いてもすぐ結露しちゃったからわかりにくいかもしれないけど、炭酸特有のシュワシュワの泡がわかるかな?
早速飲んでみたところ、軟水で口当たりが良くて美味しかったよ!
水温はひんやりとしていて、炭酸は飲みやすい微炭酸だった。
ありがたい事に誰でも無料で持ち帰る事ができるよ。
本当に炭酸が湧いているんだね!不思議だなぁ。
微炭酸っていうのも天然らしくていいね。
僕が行った時は美味しく飲めて今日まで健康上問題はないし、ここの天然炭酸水ではこれまでにそうした水質事故は例がないけど、あくまでも現地の湧水を飲むのは自己責任でお願いします!
今回汲めなかった井戸は深さおよそ4メートルあるので、転落防止で網が張られているよ。
カメラで網目から覗いてみた様子がこちら。
ブクブクしているのがわかるね!
井戸として一般に開放している以外に炭酸水は何かに活用されているのかい?
飲料水として販売されているよ。
明治時代に会津藩によって商品化されたのだけど、当時は今よりも輸送コストが掛かっていた事もあり休業してしまったんだ。
別の企業によって2004年に再び商品化事業が始まり、現在は炭酸水のボトル販売や化粧品展開をしているよ。
商品化されている炭酸水は現地の湧水を滅菌処理しているよ。
炭酸場の横にある(株)ハーベスがその事業を手がける企業の内の一社なんだけど、事務所前に自動販売機が置いてあった。
本当だ!フェイスマスクとミストまである!
この天然炭酸水は日本で国際会議(G7等)が開催される時に卓上水としてよく使用されているんだ。
そんな権威性の高い事に活用されているなんてびっくりしたよ。
それはすごい!
味や品質が認められている証拠だね。
もちろんそれもそうじゃが、日本と違ってヨーロッパでは地形や火山の影響で天然炭酸水が広く普及して馴染みのあるものっていう事も関係しているんだろうね。
・観光資源として一般公開
・飲料水、化粧品の商品化
・国際会議等への提供
今回は奥会津まで行って『珍しい水』を楽しむ事ができてよかった!
実は金山町は埼玉県の羽生市・鴻巣市と友好都市提携をしているんだ。
さらに炭酸水の販売を手掛けている(株)ハーベスはさいたま市に本社がある企業様だし、僕も埼玉県の企業の人間として身近に感じる部分が多かったよ。
道中の只見川沿いの景色も気持ちよかったし、また行きたいな。
今回の記事を作成するにあたり、金山町役場様や地元住民の方にご協力いただきました。
この場を借りてあらためてお礼申し上げます。
さて、暑い日が続いています。
熱中症や体力低下による体調不良に注意して、無事にこの夏を乗り切りましょう!
それではまた来月お会いしましょう!
『大塩天然炭酸場』
— エフくんの1日【公式】 (@Fkun_1day) August 10, 2024
福島県奥会津にある金山町では炭酸ガスが溶け込んだ天然の炭酸水🫧が湧き出てる場所があります。
炭酸は口当たりの良い微炭酸です。
道中は只見線沿いの素晴らしい景色も楽しむ事ができます🛤️
📍福島県大沼郡金山町滝沢上ノ山5298
🅿️無料駐車場有
🚋会津大塩駅から徒歩約15分 pic.twitter.com/ONK3UV3AnG