受水槽の配管は固定されている為、地震等の強い揺れにより負荷が掛かると破損してしまう場合があります。 破損による漏水を防ぐ為、揺れを感知すると自動で弁を閉める働きを持つのが緊急遮断弁です。
槽内の水が流れ出てしまった場合、受水槽の有効容量が20トンなら約20,000リットルもの水が無駄になってしまいます。 また、流れ出た多量の水は物損事故や人身事故等の二次災害を招く恐れがあります。 以上の事から、緊急遮断弁の設置には
「断水を伴う震災が発生した際に必要となる貴重な水を確保する」 「漏水による物損・人身事故を防ぐ」
というメリットがあります。
緊急遮断弁には機械式と電気式があり、どちらも揺れを感知する事で弁を閉める働きがあります。 機械式は電気を使わずに作動・復旧が可能で、停電中でも動作するのが特徴です。
【機械式の仕組み】 ① 設置後、手動で軸を回す事でゼンマイを巻き込みながらバルブが「開」になります。 ② 「開」になると同時にブレーキ機能がオンになりゼンマイの戻る力を拘束します。 ③ 感震器が作動すると、ブレーキがオフになると同時にゼンマイの戻る力が働き、弁が「閉」になり配管を遮断します。
現在民間施設において設置の義務はありませんが、国土交通省の「公共建築工事標準仕様書」にて、官庁及び公共施設の新設・改築においては設置が標準となっている(2023年5月時点)事からも、その必要性が伺えます。
また最近では商業施設や福祉施設においても設置している場所が増えており、防災意識が高まる昨今では共同住宅においても普及が見込まれます。
弊社では受水槽用緊急遮断弁設置工事を行っております。 また、災害時に受水槽内の水を手軽に使うために必要な災害時用給水栓の取付もご相談ください。
主な対応エリア:さいたま市、川口市、千葉市、東京都をはじめとした首都圏全域