貯水槽に関するよくあるご質問やトラブルが発生した場合の対処法、貯水槽を管理する上で知っておきたい事をご紹介します。
≫ Answer
貯水槽及び給水設備に異常が発生した場合、給水ポンプ本体または制御盤から警報が発報されます。
給水ポンプから警報が鳴っている場合、液晶に表示されるエラー番号を確認することで原因を特定することが可能です。
制御盤から警報が鳴っている場合も、大抵の場合は原因箇所のランプが点灯します。(渇水、満水など)
ご連絡の際に、給水ポンプのエラー番号や制御盤の点灯しているランプの名称を一緒にお伝えいただくと、早期解決に繋げることが可能です。
≫ Answer
貯水槽はおよそ10年を目処に更新工事や補強工事を検討する必要があります。状況によってはそれよりも早い時期に劣化や衝撃によりヒビが入ることがあります。場合によっては写真のように大きな穴が開いてしまうこともあり、衛生面を考えるとこのような状況は絶対に避けなければなりません。
小さなヒビであっても雨水や衛生害虫侵入の原因となり、槽内の水質が悪化する可能性がある為、早急な対応が必要です。
≫ Answer
オーバーフロー管(貯水槽上部から出ている配管)から水が出続けている場合は、槽内への給水の止水制御が効いていない事が考えられます。
貯水槽の目地等からポタポタ漏れている場合は、目地の劣化等が考えられます。
気付かずに放置してしまうと水道代が高額になったり、漏水により地面がぬかるんだことによる陥没等のリスクがあります。
早期発見には定期メンテナンスの実施が必要です。
≫ Answer
給水ポンプから異音や振動がする場合、給水ポンプユニットの部品に何かしら故障が発生していることが考えられます。
マンション全戸の断水等、大きなトラブルにも繋がりかねません。異変を感じたらご連絡ください。
≫ Answer
屋外にある貯水槽は特にですが、設置から年月が経過すると紫外線や雨風の影響で貯水槽の塗装は剥がれてしまいます。
塗装の剥がれは槽内の遮光性を低下させ、上の写真の様に槽内の照度が上がってしまいます。照度が上がると槽内に藻が発生する原因となり、衛生上よくありません。
槽内の衛生を保つためには塗装作業が必要です。
››貯水槽塗装作業の紹介
≫ Answer
貯水槽に付いている通気管には虫の侵入を防ぐ為に防虫網という網が付いています。防虫網は劣化してしまうと破れてしまい防虫効果が失われてしまいます。槽内への虫の進入を防ぐには防虫網の補修・交換が必要です。
≫ Answer
貯水槽には蓋が付いており、南京錠等によって開かないように施錠されています。正しく施錠されていない場合、強風によって蓋が開いてしまうことがあります。上の写真ではテープで開かないようにしていますが、間違った対処法です。蓋が開いた状態は槽内の水質に悪影響ですので、早急な対応が必要です。
≫ Answer
貯水槽の清掃未実施等により、槽内が汚れている場合があります。いつでも安全な水を使えるよう、適切な管理を行いましょう。
また、貯水槽清掃実施直後には赤水が出ることがありますが、こちらは一時的なものになります。貯水槽の清掃後に水を使う時はお風呂場でしばらく水を流してから使用してください。
≫ Answer
有効容量が10トンを超える貯水槽には年に1回以上の清掃を含めた維持管理が法律により義務付けられているため、必ず実施しなければなりません。10トンに満たない貯水槽であっても、自治体により維持管理が指導されています。何より入居者様にいつでも安全な水を使っていただくためには定期的な清掃作業が必要不可欠です。
➡ 貯水槽清掃のご案内
≫ Answer
貯水槽が1槽式の場合は断水が伴うため、断水前にはご入居者様に使う分のお水を準備していただく必要がございます。
2槽式の場合は基本的には断水は伴いませんが、設備状況によっては断水が必要な場合もございます。
清掃の2週間程前には入居者様向けに断水のお知らせを掲示・配布する必要があります。